少女時代のユナとチョ・ジョンソク主演の『EXIT』がおもしろいと聞いて、期待して見てきました!
今回は『EXIT』を見た感想と韓国での評価、見どころをお伝えします!

ユナは映画初出演だよ~
『EXIT』あらすじと作品情報


公開 / 時間 / 年齢制限 | 2019 / 103分 / G |
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原題 | 엑시트(EXIT) |
監督 | イ・サングン |
出演 | チョ・ジョンソク、ユナ(少女時代)、コ・ドゥシム、パク・インファン |
あらすじ | 大学を卒業してからずっとプー太郎のヨンナム(チョ・ジョンソク)は、母親の古希(70歳)の式場で従業員として働いているサークルの後輩ウィジュ(ユナ)に再会。 ヨンナムは大学の山岳サークルでウィジュに片思いしていたのだった…。ぎこちない再会もつかの間、お祝いも盛り上がりそろそろ帰るという時、突然外から飛んできた爆発物で外の異常事態に気づく。 街は原因不明の有毒ガスで覆われて大パニックになっていた― |
『EXIT』感想:ネタバレなし
何人かの人に『EXIT』おもしろいよ!と薦められて、超期待していました。
内容は、恋愛も就職もダメで災難続きのヨンナム(チョ・ジョンソク)が本物の災難に遭う!という感じで、
”おもしろい”って言葉のせいか、また予告編からもコメディ色が強いとばかり思っていましたが、これは完全にサバイバル・パニック映画ですね。
コメディだと思い込んでたので、『エクストリーム・ジョブ』と比較してハードル上げすぎてしまったんですが、これは新しいパニック映画として楽しめます。
今までよくあった災害映画、パニック映画のイメージは、災害規模・被害も大きく、ヒーローは勇敢で、涙あり感動ありって感じでしたが、
この『EXIT』は現代のリアルな日常で起こった災害の中で、生死を分けるような時にもなぜか笑ってしまうような場面があり、主人公はかっこいいというより弱音を吐くし、わあわあ泣くし、いかにも等身大のサバイバル・パニック映画で親しみわきます。


もちろん、主人公の2人は山岳サークル出身なので、ボルダリングでトレーニングを積んでいて、ヨンナムなんかは鉄棒オタクとして、近所の子どもたちに変な目で見られるほど体を鍛えていたからできるんですけど。
それにしても一番の見せ場はなんといってもヨンナムが高層ビルをよじ登っていったり、指だけでぶらさがったり…というサバイバル場面。ハラハラドキドキ、こっちまで緊張して本当に手に汗かきます。
高所恐怖症の人じゃなくても、よじ上ってるビルの背景や下を見たら冷や汗もの。
今はもう日常生活だったり、都会でサバイバルするってことはほとんどないですが、韓国の都心でめちゃくちゃサバイバルしているのが新しかったです。
- 新感覚のサバイバル映画を見たい人
- ハラハラするスリルが好きな人
韓国での評価
観客数は940万人。充分にヒット作と言える数字です。
評価は10点満点で、平均9点の高評価。ただし、記者・評論家は平均7.2点。
好評 | ・今までこんな感じの災難映画はなかった |
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不評 |
・ただ無難な映画。面白いも面白くなくもない |



けっこう笑えたっていう人も多いね
鑑賞ポイント5つ
『EXIT』で楽しめる鑑賞ポイントをお伝えします。ネタバレはありません。
1.手に汗にぎるクライミング、綱渡り
チョ・ジョンソクが鉄棒でのトレーニングをしている場面だけでも、相当体を鍛えたんだなあと感嘆しちゃいます。
ボルダリングをしたことがある人や、山岳部みたいな人は、登り方やロープの縛り方など細かいところで見ごたえありそう。
とにかくハラハラ手に汗かきます。



ちょっとSASUKEっぽいよ
2.日常生活のサバイバル術
主人公の2人が山岳サークルだったこともあり、例えば身の回りにあるもので担架(たんか)を作ったり、SOSのモールス信号をスマホで発信したり。
ガスから身を守るのにゴミ袋やゴム手袋を使ったりなどなど、なるほど!と思うような方法がけっこう勉強になりました。



知ってると役に立つかも!?
3.涙じゃなく時々入るユーモア
災害映画となると生死を分ける状況なわけで、そんな時に泣ける映画はたくさんあったと思うけど、この映画はなぜかちょこっとした笑いが入ってます。


でもあまりいやらしくなく、さらっと入っている感じ。これがヒットになった要因のひとつと言えます。
4.ユナのくしゃくしゃな泣き顔
ユナといえば少女時代のビジュアル担当だし、誰が見てもきれいなんですが、ここで見せてくれたのはくしゃくしゃでへの字の泣き顔。



一番印象的だったよ
こんなふうに泣きたくないんだけど、悔しくて悲しくてどうしようもない…って泣き顔です。
チョ・ジョンソクも半べそかいてますが、これがリアル感あり、なぜか笑いも入ってしまう感じでよかったです。
5.家族愛
どんな国であろうとも家族が災害に遭ったら、心配で心配でなんとしても助けよう、情報を得ようとするはずです。
特に韓国の家族の絆は深いので、自分のできる範囲で動いたり、じっとしていられない感情がよくわかります。


知っておくといい韓国情報
予備知識なしに見ても充分楽しめますが、知っていたらもっと映画がわかる韓国情報です。
70歳(古希)のお祝い
日本では式場を借りて親族、友人を呼んでお祝いするのは結婚式ぐらいですが、韓国では人生で何度かその機会があります。
まずは生まれてから100日、1歳の誕生日、結婚式、60歳(還暦)、70歳(古希)、80歳(傘寿)。
全部を式場で必ずするわけではないですが、大小の差はあれ、親族をはじめ、なるべく多くの人を呼んでお祝いしようとすることに変わりはありません。


それぞれのイベントによって内容も多少違いますが、60、70、80歳のお祝いでは歌手を呼んだり、歌ったり踊ったりすることが多いですね。



みんな歌と踊りが大好き
最後に:これから『EXIT』を見る方へ
普通に考えたら、生死を分ける状況で笑いってナンセンスな感じがしますが、この映画は両立できてます。
他にもいろんなサバイバル・パニック映画があるので、ランキングもぜひチェックしてみてくださいね!

