『アスダル年代記』がシーズン1のPart3まで、第18話で一旦終了しました。
正直、放送前の華々しい内容にしては視聴率があまり上がらなかったんですが、結果としてはおもしろかったです!!

ただ条件があって、最初がとっつきにくいんです。
何しろ韓国初の古代を舞台にしたエピック・ファンタジーなので、1話目で数え切れない登場人物と部族、初めて聞く名前のオンパレードでかなり混乱します。
ここを乗り越えられるかがポイントです。
これまた後述する『ゲーム・オブ・スローンズ』に似てる点でもありますが、最初は登場人物や相関図などが難しいんですが、一旦わかってしまえばすごくおもしろくなってきますよ。
なので登場人物や部族、おおまかな関係などを最初に把握しておくことをおすすめします。
>>『アスダル年代記』あらすじの前に知っておくべき登場人物の解説
それでは具体的な感想をお伝えしますね!
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『アスダル年代記』と『ゲーム・オブ・スローンズ』
何の予備知識もなくドラマを見だした最初の感想は『ゲーム・オブ・スローンズ』に似てる!です。
どうやら私だけではないようで、衣装や設定が似てるなど、いろいろ指摘されましたね。

GOT(ゲーム・オブ・スローンズ)では”鉄の玉座”だったのが、アスダルでは”熊の玉座”になってるのがちょっと笑えますが、これもシンボルとして熊が使われている理由があるんです。(後述)
個人的にGOTもはまって全部見たので、どうしても比較してしまうところがあったんですが、それも最初だけでアスダルの登場人物を把握してからはアスダルの世界観に入っていけました。
やっぱりいろんな家門(アスダルでは部族)が覇権争いをすると、似てきてしまうのは仕方ないのかなという気もします。
GOTはジョージ・R・R・マーティン著の『氷と炎の歌』が原作で、しっかりと世界が創り込まれているし、CGなどもかなりリアルでした。
それを楽しんだ人がアスダルの第1話を見ると、見る目が肥えすぎて、例えば一部のCG(特に動物)がちょっと幼稚に思えてしまったりします。
なので、もし第1話がやや難しく不満があっても、ぜひ第2話の最後まで見てみてください~!
架空の大陸「アス」の地図

実はアスダルでも重要な役割を果たす”대흑벽:大黒壁”、その名のとおり大きな断崖絶壁が世界を分けているんですが、これもGOTの北の”壁”と似ていますね。
とはいえ、韓国らしく思うのは、「アス」の地図はなんだか朝鮮半島みたいで、大黒壁(絶壁)はまるで38度線にも感じられませんか?
まあ、これは個人的な感想ですが…。
『アスダル年代記』と韓国の建国神話
ドラマのはじまりとなった交渉シーンでは、人間が熊の毛皮を、人間ではないノェアンタルは虎の毛皮をかぶっていたんですが、
これは韓国人なら誰でも知っている神話、朝鮮民族の最初の国家がどうやってできたかを伝える『壇君神話(タングンしんわ)』を想起させます。
人間になりたい熊と虎が神様にお願いをして、洞窟の中で日光を浴びず100日間、”ヨモギ”と”にんにく”だけで過ごすように言われました。虎は守れず、熊だけが人間になりました。
人間になった熊女と青年に化身した神様が結婚して壇君が生まれました。檀君は平壌に都を定め、国の名前を朝鮮とし、その後1500年の間、国を治めました。
『壇君神話』に興味のある方は
>>人間になった熊
ドラマでは熊の毛皮をかぶった人間に農耕をいっしょにしないかと言われ、虎の毛皮をかぶったノェアンタルは「”ヨモギ”と”にんにく”は食べない」と拒否しています。
神話の記録もいくつかあって、壇君は「アサダル」に遷都して1500年治めたとも、1908歳になって「アサダル山」に隠れて山の神になったともあります。
アスダルの名前はこの「アサダル」から発想し、韓国の話であると同時に人類共通の話という意味で、地球の”earth”の音と似た音で「アスダル」にしたと作家も話しています。
壇君が都を治めた平壌は、架空の大陸「アス」を朝鮮半島とすると、ちょうど人間が住むアスダルの場所になりますね。
まとめると、
『アスダル年代記』は韓国の建国神話をモチーフにした『韓国版ゲーム・オブ・スローンズ』ともいえ、最初は登場人物や関係図など複雑だけど、一度はまると抜け出せなくなるかも!?
『アスダル年代記』の見どころ
豪華なキャストと演技
なんといっても一番中心となる4人、チャン・ドンゴン、ソン・ジュンギ、キム・ジウォン、キム・オクビンがキャラクターになりきってます。

ソン・ジュンギは一人二役で全く違うキャラクターを演じていますが、話し方や視線など全く別人ですね。
チャン・ドンゴンは最近凄みがある役割が多いですが、ここでは強さの中にも弱さがあったり、繊細な表現もよかったです。
キム・ジウォンは純粋な目をしたかと思うと、人の心を掴んだ女王のような目だったりして、目が意思をすごく伝えていました。
キム・オクビンは声。高慢でプライドが高く強いキャラクターの声がとても生きています。
今回、主演の他に特に話題になったのは、2PMのニックンやBLACKPINKのジスが出演したこと。

ジスは登場時間が短かったものの印象に残る役でした。ジスやニックンがどこで出てくるか見るのも楽しみの一つといえますね。
また、Part3では唐田えりかがある部族の首長として登場。

韓国語も上手で、首長として族をまとめるクールビューティな感じでした。放送直後、韓国で彼女の名前がリアルタイム検索語1位になるほど注目されました。
太古の架空世界を創造
なにかと『ゲーム・オブ・スローンズ』に比べられてしまうものの、『アスダル年代記』はアスダル独自の太古の世界を創りあげています。

登場する各部族の衣装、風習、言葉など、想像をこう具現化するのはかなりの時間とお金がかかったのではと思います。
挨拶の仕方や儀式など、アスダルだけの世界を楽しめます。
『アスダル年代記』を見る方法
『アスダル年代記』はNetflixオリジナル作品になるので、日本ではNetflixだけで見ることができます。
アスダル年代記 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
最後に:『アスダル年代記』感想まとめ
『アスダル年代記』のシーズン1、第18話(Part1~3)まで見た私の感想をまとめると、
- 『アスダル年代記』は韓国の建国神話をモチーフにした『韓国版ゲーム・オブ・スローンズ』とも言える。
- 最初は人物が多くわかりにくいが、見始めるとおもしろい!!
- キャストも豪華で演技も見ごたえあり。
- 第1話が難しくて不満があっても、ぜひ第2話の最後までは見てみて!
ぜひ見る時は、予備知識を得てから楽しんでくださいね!
>>『アスダル年代記』あらすじの前に知っておくべき登場人物の解説
実はまだシーズン2が製作されるかどうかはっきりしていないんですが、ぜひ製作してほしいです!!