おもしろいと聞き、超楽しみにしていた『秘密の森』。
なにせチョ・スンウにぺ・ドゥナが出ているし、まちがいないはず！
でも、実際のところはそれなりに楽しめたけど、期待値までにはいかなかったというのが率直な感想です…。
でも、夜ふかしして一気に見ました…。（どっちなんじゃい）
受賞歴も多いし、ハマった人も多いのでこんなことを書くのもあれですが…、
どんなところがよくて、よくなかったか、正直な感想と見どころをネタバレなしでお伝えします！
パンダ夫人期待しすぎたのかな…
韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「百想芸術大賞」で３冠
- TV大賞：『秘密の森』
- TV男性最優秀演技賞：チョ・スンウ『秘密の森』
- TV脚本賞：イ・スヨン『秘密の森』
『秘密の森』あらすじと作品情報
| 放送局 / 放送日 | tvN / 2017.06.10 ~ 2017.07.30 |
|---|---|
| 最高視聴率 | 6.6% |
| 話数 / 年齢制限 | 16話 / 16+ |
| 原題 | 비밀의 숲（秘密の森） |
| 脚本 | イ・スヨン |
| 監督 | アン・ギルホ |
| キャスト | チョ・スンウ、ぺ・ドゥナ、ユ・ジェミョン、イ・ジュニョク、シン・ヘソン |
| 簡単なあらすじ | 西部地検の検事ファン・シモク（チョ・スンウ）は、子供の頃、脳の手術で感情を失い、理性だけで世の中を見るようになっていた。 ある日、ファン・シモクは約束した人物に会いに行くが、殺されているのを発見する。 突然、殺人事件に巻き込まれたファン・シモクは事件の真相を知るべく犯人を追っていくが、犯行の動機も、行方も知ることができない迷宮に陥っていく… |
パンダ夫人では、さっそく感想だよ！
『秘密の森』感想：ネタバレなし
見始めたら次の展開を見ずにはいられずに、何日も夜ふかししたくせに言うのも変ですが…、
かなり楽しみにしていたせいか、いやいや『シグナル』の次に見てしまったせいか、期待していたほどではありませんでした。
（でも一気に見てるし、ちょっと矛盾…）
笑いや恋愛もほとんどないといってよく、最初から最後まで真っ向勝負の本格的サスペンス。
最近は多ジャンルを組み合わせたドラマが多い中で、今となってはなんだか新鮮さを感じるほど。
登場人物の誰もが疑わしくなるほど、誰を信じていいかわからない状況や、思わぬ人が犯人だったりするのはとてもおもしろかったんですが、
個人的には同じ事件で同じところをグルグル回ってる感があり、そこがやや退屈な感じが否めませんでした。
でもいい方を変えれば、じわじわ迫っていく感じもあるので、好みによるのかもしれません。
なんとなく地味で小難しいのも、言いかえれば堅実でリアルだとも言えます。
私は韓国語で視聴したので、ついていくのにメチャクチャ集中力が必要でしたが、日本語字幕でも難しいという声を聞きました。
いろんな人物が出てくるので、名前を聞いても「あれ、誰だっけ？」なんてことも…
とはいえ、複雑に絡み合った事件、人物、セリフの中に緻密に計算された伏線をといていく―そのおもしろみにハマった人も多そうです。
逆に予想以上によかったのが、最終回。
もう親玉の真犯人がわかった状況で、なんとなく流れどおりだなあと思ったら、その犯人の真意が奥深く、切なくも正義ある終わり方でジーンときました…
最後は検察も警察もあるべき姿を示してくれたようでよかったです。
それにチョ・スンウとペ・ドゥナのコンビがよく、ほとんど脱線のないサスペンスドラマにホッと一息いれてくれるような場面ができ、２人とも好きな俳優なだけに楽しめました。
よかったところも、よくなかったところも書きましたが、やっぱりシーズン２も続けて視聴してしまいました～笑
シーズン２も最終回がよくて、正義を志ざそうとする一方、現実との葛藤もよく描かれていて、作家の想いがここにギュッとつまっているようです。
私が期待していたおもしろさとはまた違いましたが、真摯に検察・警察の関係、現状をとらえた良作ドラマであることにはまちがいないです。
パンダ夫人次は見どころだよ～
見どころ解説
ファン・シモクのキレキレの推察
感情を失ってしまった設定なので、本当に無表情です。
側から見れば何を考えているのかわかりません。
が、検察という職業としては、感情をはさまずに冷徹に判断できる長所ともいえ、それがこのドラマのキモともいえます。
頭脳明晰で、チラ見した記憶、何気ない会話の内容、相手のちょっとした態度、発言などから、
「えー！そんなことわかっちゃうの？」ってツッコミ入れるくらい鋭い推察で犯人を追い詰めていきます。
時には犯人の行動を再現したり、頭の中で犯人を傍観している演出もよかったです。
どう推察していくかお楽しみに！
個性的で怪しいキャラクターたち
話が進むにつれて誰もが疑わしく思えてくるんですが、中でも特に印象的だったキャラクターがこの２人。
ファン・シモクの先輩であるソ・ドンジェ検事。
一見イケメンですが、チャラいしお調子者で、権力者について這い上がろうとするタイプ。
見ていてイラっとさせられつつ、なんだか憎めない、悪い奴なのにいい所もあるグレーな存在。
演じたイ・ジュニョクはこの役でかなり株が上がったはず。
ファン・シモクについていた見習い検事、ヨン・ウンス。
今となっては主演ドラマがいくつもあるシン・ヘソンが演じているんですが、ドラマとはいえ、この役には本当にイラっときちゃいました。（それだけ演技がうまい証拠ですね）
プライドが高く、なんでここで出てくるの！ジャマしないでよ～とかシモクの代わりに言いたくなるほどでした。
でも、それも理由があるんですよね…。
パンダ夫人見てのお楽しみに～
最後に：『秘密の森』の密かな楽しみ
その一つはファン・シモク検事の笑顔を見ること。
劇中では全然笑わないんですよ！
個人的に映画『ラブストーリー』がとても好きなので、チョ・スンウの笑顔が見られないのが残念ではありました。
でもわずかに笑顔を見せてくれるシーンがあるので、ぜひ探してみてください。
もう一つが、ファン・シモクといいコンビだったハン・ヨジン刑事のファッション。
仕事柄、なんとなく地味にも見えるベーシックなカラーが多いんですが、よく見るとディテールが凝ったおもしろいデザインの服が多いんです。
いかにも華々しいファッションより、こういうベーシックなのに”よく見るとオシャレ”なものはかなり参考になります。っていうよりほしい！！！
こちらもお楽しみに～！
パンダ夫人シーズン２もやっぱり難しかったけど、６話から急展開！一気におもしろくなるよ～
