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『ウンギョ 青い蜜』感想:若さとは、あるいは「生」とは「性」ということかも

『ウンギョ 青い蜜』感想:若さとは、あるいは「生」とは「性」ということかも

『トッケビ』で一躍有名になったキム・ゴウンのデビュー作

とてもデビュー作とは思えない演技力で、韓国のアカデミー賞といわれる第49回大鐘賞で「新人女優賞」を、第21回釜日映画賞と韓国映画評論家協会賞でも「新人賞」を受賞しています。

この映画はぶっちゃけキム・ゴウンの大胆なヌードシーンに期待して観覧する人も多いんですが、見た後は”やるせなさ”でいっぱいになります。

『ウンギョ 青い蜜』のあらすじと作品情報

『ウンギョ 青い蜜』のポスター

出典:NAVER영화

公開 / 時間 / 年齢制限2012 / 129分 / R18+
監督チョン・ジウ
原作パク・ボムシン『은교』
原題은교(ウンギョ)
出演パク・へイル、キム・ムヨル、キム・ゴウン
簡単なあらすじ

少女の爽やかな若さと官能に魅惑された偉大な詩人イ・ジョギョ。

師匠の天才的な才能に嫉妬し、野心を持った弟子ソ・ジウ。

そして偉大な詩人の世界に憧れた17才の少女ウンギョ。

互いに持っていないものを欲しがった三人が、嫉妬と魅惑で複雑に絡み合った先には…

パンダ夫人
パンダ夫人
次は感想だよ!

『ウンギョ 青い蜜』を見た正直な感想:ネタバレなし

この映画はぶっちゃけキム・ゴウンの大胆なヌードシーンに期待して観覧する人も多いです。

実際、そうしたシーンは大胆なのは確かですが、映画を見た後に感じることは、それよりも「老い」について。若さとは、あるいは「生」とは、「性」ということかもしれません。

最後、老人の心情で泣けました。

『ウンギョ 青い蜜』老人スチールカット

出典:NAVER영화

話題としては主演女優のキム・ゴウンにもっていかれがちですが、70代の老人を演じたパク・へイルも必見です。最初に「あれっ?特殊メイクで老人になってるのかな?」と思うは思うんですが、肌の感じや動きがそれはもう本物のようでした。

途中で老人の若い頃が出てきた時は、ずっと見てきた老人の姿とは対照的に、若い姿が本当に生き生きしていて引き立ってました。

詩人である老人の世界は繊細で、儚い夢のよう

それでこの映画がただのエロス作品で終わらず、詩的で文学的な美しい作品になっている所以だと思います。

『トッケビ』でも高校生役を演じているキム・ゴウンは、正直すごい美人というわけではないですが、瑞々しく奔放な演技で、見ているうちに不思議と可愛くなって引き込まれてしまいます。

ただの美人よりもとても魅力的なのかもしれません。

パンダ夫人
パンダ夫人
これがデビュー作ってすごいね…

感受性
詩人の世界を追体験し、感受性を刺激させられます
露出度
露出も大胆だけどチラチラ見えそうなのがドキッ
見どころ・キム・ゴウンの瑞々しく大胆な演技力
・老人の心情と若かった頃の躍動感
・詩人の感受性豊かな視線

※あくまで私の評価です。(普通が星3つ基準)

こんな時におすすめ!

しっとりと、ちょっとエロティックな映画に浸りたい時

個人的には、この映画を見ながら谷崎潤一郎を思い出しました。設定や内容は違うんですが、何か『痴人の愛』や『刺青』と共通するエッセンスがあるような気がして。

パンダ夫人
パンダ夫人
ウンギョの原作は残念ながら翻訳されてないのね…

最後に:これから『ウンギョ 青い蜜』を見る方へ

この映画を見た自分の年齢によっても感じ方がかなり変わるんじゃないでしょうか。

70代の老人の感情は自分がその年齢ではない以上、まだまだ理解できていないのではないか。

自分が年を重ねれば重ねるほど、もっと切実に感じる作品になりそうです。

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