韓国ドラマファンには必見の『トキメキ☆成均館スキャンダル』
2010年の作品なので、「有名なのは知ってるけど、ちょっと古いな~」なんて敬遠していたんですが…、チラ見する予定が、一気に見ちゃうほどすごくおもしろかった~!!
では、『トキメキ☆成均館スキャンダル』を見た感想と見どころを、ネタバレなしでお伝えします!
まだ見てない人は、すごくおすすめ!
成均館(せいきんかん、ソンギュングァン)は、高麗の末期と李氏朝鮮の最高教育機関。
出典:成均館 Wikipedia
ソン・ジュンギの出身校でもある「成均館大学」は成均館を母体とした韓国の名門大学
『トキメキ☆成均館スキャンダル』あらすじと作品情報
放送局 / 放送日 | KBS / 2010.08.30 ~ 2010.11.02 |
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最高視聴率 | 14.3% |
話数 / 年齢制限 | 20話 / 13+ |
原題 | 성균관 스캔들(成均館スキャンダル) |
原作 | 『成均館儒生たちの日々』チョン・ウングォル |
脚本 | キム・テヒ |
監督 | キム・ウォンソク、ファン・イニョク |
キャスト | ユチョン、パク・ミニョン、ソン・ジュンギ、ユ・アイン |
簡単なあらすじ | 早くに父を亡くしたキム・ユニ(パク・ミニョン)は、母と病気の弟のために男装してお金を稼いでいた。 ある日、ユニは科挙試験の代筆の仕事を頼まれ、依頼人と間違えて不正が嫌いなイ・ソンジュン(ユチョン)に声をかけてしまう。 ソンジュンに告発されそうになったユニは、家族のためだと懇願しその場をしのいだが、ユニの才能に気づいたソンジュンは、お金でつって科挙試験を受けさせる。 答案が正祖(王)の目に留まり、呼び出されたユニは代理受験のことを告白し、罰としてソンジュンと一緒に成均館に入って寄宿舎で暮らすように命じられてしまう。 成均館は女人禁制。女であることがわかったら厳しい処罰は避けられないが、家族のため、ユニは男として成均館に入学することにした― |
では、さっそく感想だよ!
『トキメキ☆成均館スキャンダル』感想:ネタバレなし
いや~ホントにおもしろかったです!!
なんといっても主役の4人はもう大物俳優になってしまって、今となってはもうこんなキャスティングはありえない夢の共演。
残念ながらユチョンは各種スキャンダルのためにここ数年は表舞台に立ってはいませんが、
『キム秘書はいったい、なぜ?(2018)』のパク・ミニョン、『ヴィンチェンツォ(2021)』のソン・ジュンギ、『六龍が飛ぶ(2015-2016)』のユ・アイン、このメンツで同じドラマに出てるなんて奇跡です!
やっぱりこの4人の演技がとてもよく、4人の出世作にもなっただけあってアラフォーが見てもすごく楽しめました。
フュージョン時代劇なので普通のドラマ感覚で見られるし、設定は朝鮮時代でも青春キャンパスライフなのでクスッと笑える場面が満載。
それでいて歴史的な背景もしっかりしていて、それぞれの家柄や政治的なことに巻き込まれていくストーリーなので子供っぽすぎず、難しすぎず、適度なバランスで楽しめますよ!
最終的には明るく楽しい気分になれるのもいいですね。
次は見どころだよ~
見どころ解説
キャスト:花の4人衆
ユチョン(イ・ソンジュン役)
JYJ(元東方神起)のユチョンが初ドラマ主演にして、一気に演技ドル(演技もできるアイドル)として認められた作品。
ユチョンだけでも韓国の著名な受賞式で受賞ラッシュ、当時のユチョン旋風がどれだけすごかったかわかります。
- 男性新人賞
- ベストカップル賞(ユチョン&パク・ミニョン)
- ネチズン賞
- TV部門:男性新人演技賞
- TV部門:男性人気賞
百想芸術大賞は韓国のゴールデングローブ賞ともいわれるよ
ユチョン演じる超まじめで堅物なイ・ソンジュンは、ほとんど笑いもせず無愛想。
ユニとことごとくぶつかるものの、だんだんと打ち解けていく様子や、終盤ようやく見せるようになった笑顔にやられちゃった人多数。
ネタバレになっちゃうので、詳しくは書けませんが、一人悶々と悩むところはおかしくて、かわいいです。
ちなみに主題歌はユチョン含むJYJが歌っていて、こちらも大ヒットしました。
ちょうどKBS演技大賞の授賞式での舞台だよ~
パク・ミニョン(キム・ユニ役)
パク・ミニョンもユチョンに負けず、この作品で受賞ラッシュ。
- 中編ドラマ部門:女性優秀演技賞
- ベストカップル賞(ユチョン&パク・ミニョン)
- ネチズン賞
男装してもやっぱり美しいパク・ミニョンですが、声を低くしたり、男口調を使ったり、かなり努力したんじゃないでしょうか。
一番背も低くて体力もないのに、別名:大物(テムル)なんて名前がついちゃったのも笑えますが、(なんでこうなったかは見てのお楽しみ)
一家を支えるために苦労し、命がけで成均館に入学した役なので、その切実さや心細さの演技もとてもよかったです。
それにしても、こんな男友達3人に囲まれたキャンパスライフなんてうらやましい~笑
女性に戻った時の美しさは倍だね
ソン・ジュンギ(ク・ヨンハ役)
ソン・ジュンギもこのドラマで人気急上昇しました!
- 男性人気賞
- ベストカップル賞(ソン・ジュンギ&ユ・アイン)
いつも華やかな衣装を身にまとい、自由奔放でいたずら好きなプレイボーイ、ク・ヨンハ。
『ヴィンチェンツォ(2021)』でも見られる茶目っ気やウインクは、このク・ヨンハからきてるのか!と思うほど、今と見た目もほとんど変わらないのがすごい!
いつも余裕があり、鋭い観察眼と機転で世渡りがうまいク・ヨンハの決めセリフ「俺はク・ヨンハだ」を聞くのが楽しくなりますよ。
ムン・ジェシンとの友情?なのか、彼がとても好きなのがほほえましいです。
『ヴィンチェンツォ』でク・ヨンハ(別名:ヨリム)のパロディもしてるよ~
ユ・アイン(ムン・ジェシン役)
ムン・ジェシン(別名:コロ)を演じたユ・アインも大人気でした!
この4人衆の中では私的にはコロ押し。
不真面目なアウトローなんですが、女性が苦手でしゃっくりが出ます笑
それでいて何事にも一生懸命なユニをほっておけなく、陰ながら見守ってくれる不器用さや優しさにキュンとくるはず。
シリアスな演技から、コミカルな演技まで、特によく笑わせてもらったのがコロ。
ク・ヨンハともいいコンビでした~。
- ベストカップル賞(ソン・ジュンギ&ユ・アイン)
ぶっきらぼうでいて繊細な感じはさすがの演技力~
実力派のベテランと歴史背景
この顔ぶれ、韓国ドラマを見ている人だったらきっと見たことあるはず。
実力派のベテラン俳優たちがしっかりと脇を固めていて、どっしりとした安定感があります。
右下の王、正祖(チョンジョ:李氏朝鮮 第22代国王)は実在する歴史的な人物。
父親である思悼世子(サドセジャ)が、周囲の陰謀もあり祖父である第21代国王:英祖(ヨンジョ)の命令によって米びつに閉じ込められ餓死したショッキングな事件があり、
まるで日本の忠臣蔵のように、この3代にまつわる話は韓国で繰り返し映画やドラマで描かれています。
『トキメキ☆成均館スキャンダル』でも老論派との対立や、思悼世子(サドセジャ)に関する金縢之詞(クムドゥンジサ)、遷都計画など、実在した歴史背景とフィクションがうまくとけこんでいます。
もちろん歴史を知らなくても普通に楽しめますが、知っているとさらにおもしろいです。
ちなみにこの正祖が主人公のドラマが『イ・サン(2007-2008)』(正祖の幼名)、その祖父である英祖の母親が主人公のドラマが『トンイ(2010)』です。
ユ・アインは映画『王の運命 -歴史を変えた八日間-(2015)』で正祖の父にあたる思悼世子(サドセジャ)を演じ、韓国で最も権威ある映画賞、第36回青龍映画賞で主演男優賞を受賞しました。
狂気を感じるすごい演技だったよ
イケメン悪役
チョン・テス(ハ・インス役)
実は悪役ながらイケメンで注目されたのがチョン・テス。
それもそのはず『シークレット・ガーデン(2010-2011)』や『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜(2013-2014)』などで有名なハ・ジウォンの弟なんです!
成均館の掌議(チャンイ=学生会長役)であるイ・ハンスを演じて注目されましたが、残念ながら2018年に他界。
貴重な代表作となりました。
亡くなったのを知って見るとまた違うね…
最後に:『トキメキ☆成均館スキャンダル』はレジェンド認定
いくら古いといっても、おもしろいドラマはやっぱりおもしろいです。
映像も今見てもそこまで劣るわけでもないので、レジェンドとして長く愛されるドラマにまちがいありません。
まだの方はぜひ一度見てみてくださいね!
あの4人の絡みが和むよ~