なんか泣ける映画見たいなー。恋愛映画でいいのない?
あるよ~!ティッシュ必須だよ
最近の韓国映画はノワール・犯罪系やサスペンス、社会派の映画が主流ですが、ひと昔前は誰もが話題にした恋愛映画がたくさんありました。
- 私が実際に鑑賞して泣いた映画の中から、
- 韓国での評価※が高い順にランキング
※韓国でシェアNo.1の検索エンジンNAVERの数値(昔の映画でも評価・コメントが随時追加)
また、ランキングの番外編では、泣ける以外にも話題性や、印象的だったおすすめの恋愛映画も紹介しているので、最後までチェックしてくださいね!
1位『ラブストーリー』
公開 / 時間 | 2003 / 132分 |
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原題 | 클래식(クラシック) |
監督 | クァク・ジェヨン |
出演 | ソン・イェジン、チョ・スンウ、チョ・インソン |
あらすじ | 大学生のチヘ(ソン・イェジン)は早くに父親が亡くなり、現在母親と二人暮らし。 海外旅行へ行った母親の留守中、片付けをしていたチヘは母親が大事にしていた箱を見つける。 そこには父と母との手紙や日記が入っていて、今まで知らなかった母チュヒの初恋があった… |
本当にこの傑作を見ていない人は絶対もったいない!!!
見終わった後はしばらくぼう然として、涙が止まりません…。
胸が張り裂けそうな切なさだけでなくて、愛の強さや感動もあって。
けっこう昔の映画なんですが、それでも映像が美しく、心が洗われます。
今でも心に残る名シーンも多く、音楽もとてもいいんです!
もし今の技術でまたこの映画が見られたら、もう永久不滅の映画じゃないでしょうか。
原題は『クラシック』で、BGMにもクラシック音楽が使われているし、昔の古き良き時代の恋愛(劇中では古典的と表現)も描かれているので、原題のままの方が雰囲気があります。
特にこの映画では雨のシーンがとても印象的で、ジャケットを傘替わりにしてくれるシーンは、韓国で今もなお語り継がれる名シーン。
韓国で知らない人がいない「夕立(ソナギ)」という昔の小説があって、韓国人にとっては「夕立」が甘酸っぱく、切ない初恋を連想させるそう。(知らずに見ても充分キュンとします)
今でも第一線で活躍している俳優たち、『愛の不時着』のソン・イェジン、『秘密の森』のチョ・スンウ、『ザ・キング』のチョ・インソンが主人公なので、その若い頃を見られるのもおもしろく、でもそれ以上に演技がいいです!!
ソン・イェジンの涙も、特に今も好きなチョ・スンウの演技は本当に見事で、臨場感があるので、心を揺さぶられずにはいられません。
娘の恋と母親の恋が交差していき、昔の青春時代の恋や友情、厳しい時代の親や戦争などを、いっしょに笑い、いっしょに涙して体験したような感覚。
恋愛だけでなく、けっこう笑える場面もあるので、これもおもしろいです。
夕立や詩、蛍などなど、とてもリアルなのに時空を超えたファンタジーのようで、この映画を見終えたら、何とも言い表せない感動で胸が爆発しそうでした…。
最後にいろんなことがわかるので、必ず最後まで見てみて!
韓国での評価(10点満点) |
9.45点(投票 10,834人) |
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2位『八月のクリスマス』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 1998 / 97分 / G |
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原題 | 8월의 크리스마스(八月のクリスマス) |
監督 | ホ・ジノ |
出演 | ハン・ソッキュ、シム・ウナ |
あらすじ | 「好きな男性はいないんですか?」 下町の写真館で働く未婚のジョンウォン(ハン・ソッキュ)。 余命わずかな人生を受け入れ、家族、友人たちとの別れを淡々と準備していたある日、駐車取り締まり係のタリム(シム・ウナ)に会い、穏やかだった日常が揺れ始める。 「おじさん、どうして私を見ると笑うの?」 明るく元気だが、退屈な日常に疲れていた二十歳の駐車取り締まり係のタリム。 車両写真のフィルムを頼むために行った写真館の主人ジョンウォンに、いつのまにか特別な感情を持つようになるが… |
穏やかで温かく、セリフや説明はあまりないのに、演技や情景だけで感情が伝わってくる名作。
もう余命いくばくもない主人公が生きる、何気ない日常が描かれているんですが、このささやかな日常がどれほど貴重な瞬間なのか…
ハン・ソッキュ演じる主人公の笑顔がとても温和で、一人で死を覚悟していながらも、やっぱり生きることを願い、そんな残された日々を過ごす姿が演技とは思えないほど自然なんです。
この終わりかけた人生に八月のクリスマスのように突然やってきた彼女。
恋愛と呼ぶにはあまりに平凡で、何かが起こるわけではないんだけど、だからこそリアルにこの主人公のささやかな人生の最後を彩ってくれるんです。
小さな恋愛ではあるけれど、それを含めて人生を感じさせられる映画。
”人の記憶”と職業でもある”写真”がうまくつながっていて、写真にその人の人生を感じたり、ただ写真をとっている場面だけでなんでこうも涙がでてくるんでしょう。
日本でもでリメイクされています。『8月のクリスマス(2005)』
一度は見ておきたい名作だよ
韓国での評価(10点満点) |
9.32点(投票 3,336人) |
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3位『猟奇的な彼女』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2001 / 122分 / G |
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原題 | 엽기적인 그녀(猟奇的な彼女) |
監督 | クァク・ジェヨン |
出演 | チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン |
あらすじ | 彼女(チョン・ジヒョン)と僕(チャ・テヒョン)はインチョン行の同じ電車に乗っていました。 彼女が酔っぱらってフラフラしていなければ、本当に魅力的な女性でした。 僕はそんな酔っぱらって棒に寄りかかって立っている彼女の姿がかわいくて、チラチラ見守っていました。 ところが、そこから地下鉄は修羅場になり、僕たちの本当の話が始まったんです。 |
ゲラゲラ笑って、ホロッときて、じーんと温かくなる映画。
ありがちなラブコメと思うべからず!
これもかなり昔の映画で、画面が少し粗かったり、背景音でセリフが聞きにくいところもあるんですが、今見ても充分に楽しめます。
韓国人だったら誰でも知っている名場面、名バラード曲がある大ヒット映画。
猟奇的に強く激しい彼女があれだけお酒に酔っていた理由があるんです。
また、そんな彼女にやられっぱなしでも放っておけずに、見守ってくれる彼が優しいんですよね。
主人公を演じたチョン・ジヒョンとチャ・テヒョンは今でも活躍していますが、この2人が役にぴったり!
チョン・ジヒョンの魅力爆発で自由奔放な演技の原点が見られるし、何と言ってもチャ・テヒョンのちょっと情けない感じの役は顔芸?体芸?も含めて一品です!
※一部食事中に見るのは要注意なシーンあり
笑えるツボは数えきれないんですが、韓国で常識的な歴史や文学の知識が、劇中の彼女のシナリオではめちゃくちゃになってるのが余計に韓国ではツボになっています。
これだけ笑っておいて、後半のシリアスな展開と緩急が激しくて、感情のふり幅が大きい分、ウルっときてしまいます。
きっとあなたも大いに笑って、泣いて、映画を満喫できるはず!
シン・スンフンの主題歌”I Believe”は今でもよく歌われているよ
韓国での評価(10点満点) |
9.30点(投票 4,485人) |
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4位『ただ君だけ』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2011 / 105分 / G |
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原題 | 오직 그대만(ただ君だけ) |
監督 | ソン・イルゴン |
出演 | ハン・ヒョジュ、ソ・ジソブ |
あらすじ | 一時はボクサーとして成功したが、暗い過去のために心を固く閉ざしたチョルミン(ソ・ジソブ)は、夜間は駐車場の係員として働いている。 そんな彼の前に、目が不自由でもいつも明るく元気なジョンファ(ハン・ヒョジュ)が現れ、孤独な時間を過ごしていたチョルミンの心も少しづつ開いていく。 彼女のおかげで笑顔を取り戻し、次の目標に向かって充実した毎日を送っていたチョルミンは、突然ある事実を知り愕然とする… |
とても美しくて、胸が張り裂けそうな映画。
ソ・ジソブが声を押し殺して涙をこらえている時、ハン・ヒョジュが号泣している時…、もう見ているこっちも苦しくてもらい泣きしてしまいます。
それも二人がどうやって惹かれあい、愛し合っていたか知っているから余計に。
最初は無愛想でニコリともしないソ・ジソブが、目が不自由でも健気でポジティブなハン・ヒョジュに出会って、変わっていく様子がとてもほほえましく、
どんどん笑顔になって、人らしい感情が戻ってくるんです。
光の中でハン・ヒョジュがソ・ジソブの顔を触りながら、顔を確認する場面が本当に美しく、この光のように明るい日々があったからこそ、よけいに闇のように暗い悲しみがつらい…。
ハン・ヒョジュの透明感のある美しさと、ソ・ジソブの鍛え上げられた肉体をみるだけでも目の保養になるかも…。
この映画は日本でも吉高由里子×横浜流星主演『きみの瞳が問いかけている(2020)』でリメイクされました。
予告編を見る限り、ほぼこのオリジナルに忠実にリメイクされています。
BTSの主題歌がぴったりで、こちらも泣けること間違いないでしょう!
オリジナルとリメイク、両方見て比べるのもおもしろそう
韓国での評価(10点満点) |
9.15点(投票 7,723人) |
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5位『ユア・マイ・サンシャイン』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2005 / 121分 / R15+ |
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原題 | 너는 내 운명 You’re My Sunshine!(君は僕の運命) |
監督 | パク・チンピョ |
出演 | チョン・ドヨン、ファン・ジョンミン |
あらすじ | 牧場経営を夢見る純真な独身男性ソクチュン(ファン・ジョンミン)は近所の「純情喫茶」で働くウネ(チョン・ドヨン)に一目惚れ。 それからソクチュンの不器用ながらも猛烈なアピールが始まり、相手にしていなかったウネもだんだん心を開いていく。 |
どんなことがあっても、彼女を最後まで守る…
あなたは一目惚れした人がどんな仕事をしていても、どんな過去があっても、HIVにかかっても、愛し続けることができますか?
これは韓国で実際に新聞記事に掲載された実話に基づいた話。
田舎の真面目で不器用な男が、ある女性に一目惚れして、その愛に突進していく話。
愛を貫くというより「突進」って感じなんです。
なりふりかまわず、好きで好きでたまらない。
来る日も来る日も頭の中は彼女のことでいっぱい。純愛中の超純愛。
そんな一途な彼にだんだん心を開いていく彼女。
青少年観覧不可ということもあり、少し暴力的な場面もあるので人によって好き嫌いがありそうですが、韓国では恋愛映画といえばこの映画という人も少なくありません。
なんといっても主人公2人の演技がとてもいいんです!
今も活躍している大ベテランのファン・ジョンミンとチョン・ドヨン。
この映画のために15キロも太ったというファン・ジョンミンの役作りに感嘆しつつ、ちょっと昔の貴乃花に似てるかもなんて…(余談)
2人の演技があまりにリアルなので、切なさ、恋しさで胸が引き裂かれるような場面に泣かざるを得ません。
しかもこれは実話だということにまた心を打たれます。
最後に2人が歌うエンディングは愛にあふれていて、今パートナーがいる人は、相手がとっても愛おしくなる映画です。
こんなに愛し愛されたら幸せだよね
韓国での評価(10点満点) |
9.08点(投票 6,210人) |
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6位『私の頭の中の消しゴム』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2004 / 117分 / G |
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原題 | 내 머리 속의 지우개(私の頭の中の消しゴム) |
監督 | イ・ジェハン |
出演 | ソン・イェジン、チョン・ウソン |
あらすじ | スジン(ソン・イェジン)は物忘れがひどい。コンビニへ行けば買った物や財布まで置いてくる。 その日もいつものように買ったコーラと財布を置いてきたことに気づいて、コンビニに戻った瞬間会ったのがチョルス(チョン・ウソン)。 彼の手にはコーラが、そしてコーラがあるはずのカウンターには何もない。彼がコーラを盗んだと思ったスジンは、彼のコーラを一気に飲み干し、空き缶を返した。 これが二人の出会いだった… |
何回見てもほほえましく、何回見ても涙が止まらない映画です。
2004年の映画にもかかわらず、『パラサイト 半地下の家族(2019)』が公開されるまで、日本公開された韓国映画の興行収入でずっと1位だったのもこの映画。
どうしても”あらすじ”や予告編ではアルツハイマーのことにスポットを当てがちですが、最初から病気の話が中心になっているのではなく、前半のどうやって恋に落ちたか、どう口説いていったかなど恋愛部分も見どころなんです。
特に韓国人だったらみんな知ってるセリフ、「これを飲んだら恋人になる」と言われて焼酎を飲むシーンなど、今でも新鮮で心に残るセリフ&シーンが多いです。
もう大体の話の流れはわかったと思っても、その表情や受け止めていく過程、どんな状況でも、この先どうなるかわからなくても、愛し続けるその姿に感動せざるを得ません。
何でも受け入れ見守ってくれるチョン・ウソンと、純粋で無垢になっていくソン・イェジンの笑顔が本当に輝いていて、悲しみで終わってしまいがちなラストを、それでも笑顔で終わらせてくれるのがとてもいいんです。
恋愛映画でというだけなく、韓国映画としても代表的な作品なので、まだ見たことがない人はぜひ見てくださいね!
一度は必ず見てほしい映画だよ
韓国での評価(10点満点) |
8.87点(投票 5,759人) |
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7位『私たちの幸せな時間』
公開 / 時間 | 2006 / 120分 |
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原題 | 우리들의 행복한 시간(私たちの幸せな時間) |
監督 | ソン・ヘソン |
出演 | カン・ドンウォン、イ・ナヨン、ユン・ヨジョン |
あらすじ | 3回目の自殺にも失敗したユジョン(イ・ナヨン)は、シスターである叔母に連れられて刑務所に向かい、死刑囚ユンス(カン・ドンウォン)に会うことになった。 裕福な家庭で育ち、華やかなユジョンと貧しく不遇なユンス。あまりにも違う二人だったが、だんだんお互いが似ていることに気づいていく… |
これが恋愛映画なんて反則だ…、こんなの絶対泣かないわけないじゃん!
とつい言いたくなってしまいます。
たしかに恋愛映画とも言えるんだけど、一般的な恋愛映画とは全く違う。
もっと深く苦しく、涙なしには見られない映画。
韓国で多くの文学賞を受賞しているベストセラー作家、コン・ジヨンの小説が原作。
物語は血まみれの殺人現場から始まり、最初は全く別のジャンルのように感じられるはず。
カン・ドンウォンとイ・ナヨン(今はウォンビンの奥さん)は二人とも超美形なので、顔だけに見られがちですが、とんでもない!!!
主人公たちの自分の胸の内だけに秘めてきた感情、繊細な感情の動きを自然体で熱演。
特にカン・ドンウォンの演技が本当によかったです。
早く死にたいと思っていた二人が、自分から死ぬことなんてできなくなり、もっと生きたくなった、「許し」と「癒し」を経て、見つけた愛の話。
普通の恋愛映画では物足りない方、深い映画が見たい方におすすめです。
こ、これは泣かずにはいられないよ…
韓国での評価(10点満点) |
8.70点(投票 10,514人) |
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8位『私のオオカミ少年』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2012 / 125分 / G |
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原題 | 늑대소년(オオカミ少年) |
監督 | チョ・ソンヒ |
出演 | ソン・ジュンギ、パク・ボヨン、ユ・ヨンソク |
あらすじ | 病気の療養に家族たちと静かな村に引っ越してきた少女スニ(パク・ボヨン)は、暗闇の中で身を隠しているオオカミ少年(ソン・ジュンギ)を発見する。 野生動物の目と人間らしくない行動をする少年がなぜか気になって、スニは食べ物を見ても待つ方法、服の着方、文字の読み書きなど、少年に世の中で生きていく方法を一つずつ教えていく。 生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれたスニを慕い、守ろうとする少年。 そんなある日、執拗にスニに迫る大家のジテ(ユ・ヨンソク)からスニを守ろうとした瞬間、少年の隠れていた本性が現れた… |
当初は後から紹介する「番外編」で”異色もの”として紹介しようと思っていたんですが、あまりに泣けたためこちらで紹介することにしました。
オオカミ少年と彼を手助けしてあげる少女との異色のファンタジーもの。
映画を見るまでは、これが恋愛映画になるんだろうかとか、どうやって泣けるんだろうかとか、なんとなく気が進まなかったんですが…、
細かいことはさておき、とにかく泣けます。
普通の恋愛とはちょっと違いますが、相手を想う気持ち、その一途さとピュアさにかけては飛び抜けています。
オオカミ少年を演じたソン・ジュンギの演技を見るだけでも一見の価値があり、特にあの瞳がピュアすぎて、胸が張り裂けそうに切なくなってしまうこと間違いなしです!
頭をなでてあげたくなっちゃうよ
韓国での評価(10点満点) |
8.66点(投票 34,120人) |
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9位『菊花の香り〜世界でいちばん愛されたひと〜』
公開 / 時間 / 年齢制限 | 2003 / 97分 / 13+ |
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原題 | 국화꽃 향기(菊花の香り) |
監督 | イ・ジョンウク |
出演 | チャン・ジニョン、パク・ヘイル |
あらすじ | 大学新入生のイナ(パク・ヘイル)は地下鉄で堂々とした態度のヒジェ(チャン・ジニョン)に会い、彼女から菊の香りを感じて好意を抱く。 大学のサークルで偶然ヒジェに再会したイナは告白するが、ヒジェは受け付けず、忘れられない愛情にイナは苦しんでいた。 それから数年後…、いろいろな事情を乗り越え、ようやく叶った二人の幸せな日々。 そんなある日、ヒジェは自分の病気について知ることになる… |
あらすじをわかっていながらも、最後は涙、涙、涙。
何と言ってもこの映画は、そもそも泣ける映画として有名なだけでなく、6年後に主演女優のチャン・ジニョンが、映画と同じように実際にガンで亡くなったことで伝説になりました。
それを知ってから映画を見ると、彼女の姿をスクリーンで見るだけでもジーンときてしまいます。
この映画はどうしても病気で亡くなってしまうということにスポットが当たりがちですが、意外と主人公の二人がくっつくまでけっこう時間がかかります。
初めての出会いから、振られ、何年も彼女を想い続け待っていた彼。
『殺人の追憶』『別れる決心』などのパク・ヘイルが、とてもピュアで一途に愛する青年を好演しています。
それこそサブタイトルのように、彼女は世界で一番愛された人でした。
雨の音、ラジオのDJ、そしてエンディングに流れるソン・シギョンの曲”ヒジェ”(彼女の名前)。
韓国で使われていた映画のキャッチコピーは…、「世界の最後の瞬間よりも悲しいことは、私のせいで涙するあなたです。」
涙が止まらないよ…
韓国での評価(10点満点) |
8.65点(投票 1,307人) |
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10位『悲しみよりもっと悲しい物語』
公開 / 時間 | 2009 / 105分 |
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原題 | 슬픔보다 더 슬픈 이야기(悲しみよりもっと悲しい物語) |
監督 | ウォン・テヨン |
出演 | クォン・サンウ、イ・ボヨン、イ・ボムス |
あらすじ | 親に捨てられたラジオプロデューサーのケイ(クォン・サンウ)、交通事故で家族全員を同じ日に失った作詞家のクリーム(イ・ボヨン)。 二人はお互いの寂しさを、時には家族のように、時には友達のように埋め合って、一緒に住んでいる。 自分の余命があまり長くないと知っているケイは、誰よりも寂しがり屋の彼女に最後の贈り物を用意しようとする…。 |
この結末、予想できそうで全く予想できなかった…。
映画は男性目線で進んでいきます。
あらすじで大体の話はわかるので、心構えしながら見ていましたが、前半は淡々としていて、正直眠くなるほどでした。
とはいえ、後半になるとクォン・サンウが伏し目がちになり、目を真っ赤にして涙をこらえたり、男泣きをする姿に眠気もすっ飛んでしまった頃、
最後に女性目線でも種明かしがされるんです。
あれだけ天真爛漫な彼女が何を思っていたのか、私もここまで全然気づきませんでした。
彼の立場でも充分に悲しかったのに、彼女の目線になった途端、もう切なさ、苦しさ、愛しさが倍増。泣かずにはいられません。
こんなに近くにいて愛し合ってるのに、相手のことを思いすぎて本当のことが言えない。
言えばいいのに…とは思っても、実際に自分だって学生の頃一番仲が良かった男友達には告白もできなかったことを思い出しました。あるある、そうそうできないよ。
と、こんなことを思い出しつつ、ラストの結末に涙が止まらないのでした。
まさに泣ける恋愛映画の王道といえる映画です。
台湾でもリメイクされて大ヒットしたよ
韓国での評価(10点満点) |
8.41点(投票 5,412人) |
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【番外編】余韻に残る恋愛映画
ここまでは泣けるという視点でランキング紹介してきましたが、他にも話題になったり、印象的だった恋愛映画を紹介します。
泣けるのもまだあるよ!
リメイクもの
『Be With You〜いま、会いにゆきます』
日本の『いま、会いにゆきます(2004)』をリメイクした『Be With You〜いま、会いにゆきます(2018)』
リメイクだとあらすじを知っているし、何となくおもしろくない気がして敬遠してたんですが…、韓国版はもっと笑いが加わって、そしてやっぱり泣けます。
設定も多少違い、これはこれでまた別の話のようにすっかりひきこまれてしまいます。
泣ける映画として紹介した『ラブストーリー』『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジンと『ただ君だけ』のソ・ジソブが演じているので、韓国での評価も高く、劇中、オマージュ的に『ユア・マイ・サンシャイン』のシーンも出てきます。
話を知っていても、やっぱり泣けて感動する王道のラブストーリーです。
パク・ソジュンもちょっと出てきてうれしい~
『ジョゼと虎と魚たち』
あの日本の『ジョゼと虎と魚たち(2003)』をリメイクしたのが韓国版『ジョゼと虎と魚たち(2020)』。
大枠は同じなのに原作とは全く違う雰囲気で、感覚的な映像と、俳優たちの感受性、没入感がすごいです。
『ラブ・レター パイランより』
浅田次郎の短編小説「ラブ・レター」を映画化した『ラブ・レター パイランより(2001)』。
日本でも映画、ドラマ化されているので、あらすじを知っている人も多いかもしれません。
男はお金のために、中国からやってきた女性と一度も会うことなく偽造結婚をしますが、パイランはそんな男に感謝し、想い続けます。
韓国版は多少設定が違う部分もあり、チンピラたちの闇の世界の描き方がかなりハードなんですが…、純粋な彼女の心と悲しい境遇に、また実力派チェ・ミンシク演じる男の心が変わっていく様子にやっぱり涙してしまいます。
初恋もの
『建築学概論』
ほろ苦い初恋を思い出し、胸がギュッとする『建築学概論(2012)』
タイトルはなんだか難しそうですが、大学の授業「建築学概論」で出会った2人の話です。
この映画によってスジは”国民の初恋”と言われ、誰もが初恋を思い出してしまう映画として韓国で根強い人気があります。
俳優陣も豪華で、ドラマ『賢い医師生活』の面々も見られます。
泣けるというより、初恋のほろ苦さを味わう映画。
日本でも山下智久主演でリメイク決定。(Netflixオリジナル『恋に落ちた家』)
『君の結婚式』
こちらは比較的新しい初恋もの『君の結婚式(2018)』。
笑えて、ちょっとほろ苦い青春時代の楽しさ、懐かしさを感じられる映画。
主人公はもちろん、ちょっとおバカな仲間たちのエピソードでテンポよく話が進み、とてもおもしろい!
それにキム・ヨングァンとパク・ボヨンのカップルがかわいいんです。見ているだけでこっちまで笑顔になっちゃいます。
高校、大学、社会人へと何年にもわたりつかず離れずの2人が、最後どういう選択をしたのか。
明るく前向きになれる映画です。
学園の青春もの
『オオカミの誘惑』
カン・ドンウォンが一気に有名になった『オオカミの誘惑(2004)』はイケメン2人が女主人公をとりあうという夢のような設定。
実はこれ、もともとオンライン小説で人気が出て映画化されたんですが、原作者は18歳の少女。
彼女の青春の妄想が爆発してて、話の展開が急で粗っぽいんですが、見始めるとけっこう最後まで楽しめるし、なんだかんだ言って泣けます。
大人の恋愛もの
『男と女』
韓国映画にしては珍しく、ヨーロッパ映画のような雰囲気の『男と女(2016)』。
簡単に言ってしまうと、家庭があるもの同士の不倫の恋なんですが、ドロドロした感じでは全くなく、見ている側も共感できてしまう状況なんです。
「自分だったらどうするだろう…」と、結婚している人、子供がいる人だったらかなりリアルに考えさせられてしまいます。
夜、ワインを飲みながら見たい映画。
ファンタジーもの
『あなた、そこにいてくれますか』
フランスの作家ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説 “Seras-tu là?” をベースに映画化した『あなた、そこにいてくれますか(2016)』。
タイムスリップして、30年前の自分と現在の自分が、最愛の人を救うために奔走するファンタジー。
過去を変えようとすると未来も変わってしまうところがジレンマであり、見てる側はおもしろい!
ラブストーリーではあるけれど、サスペンス的なこの先どうなるかわからないドキドキ感があって、時間を忘れて楽しめます。
異色もの
『オアシス』
前科者の男性と脳性麻痺の女性の純愛を描いた『オアシス(2002)』
好き嫌いがあるかもしれませんが、社会や家族からも疎外された者同士がお互いに惹かれあっていき、特にラストで想いを何とか伝えようとする姿に胸が熱くなります。
巨匠イ・チャンドン監督、ベテランの実力派ソル・ギョング、ムン・ソリの演技にとにかく圧倒されます。
第59回ヴェネツィア国際映画祭での監督賞、新人演技賞(ムン・ソリ)をはじめ、その他数多くの賞を受賞。
彼女の想像を演出したシーンが微笑ましくてよかったよ~
最後に:あなたの一番泣けた映画は?
僕は『ユア・マイ・サンシャイン』が一番よかったよ!
私は『ラブストーリー』!!
あなたの一番よかった映画はどれですか?
他にもまだおすすめ映画ありますが、ぜひお気に入りを探してみてくださいね!
ぜひ見てみてね~!