ついに公開されたNetflixスペシャルエピソード『キングダム: アシンの物語』
ほんとに待ってました~!!!
そして見終わってボーっとしてしまうほど強烈なストーリーと残像…
今まで『キングダム』シリーズを見てきた人は絶対見るべきエピソード。
全ての始まりがわかります。
では、『キングダム: アシンの物語』を見た感想と見どころをネタバレなしでお伝えします!
まずはドラマのシーズン1~2から見てね
『キングダム: アシンの物語』あらすじと作品情報
放送局 / 公開日 | Netflix オリジナル / 2021.07.23 |
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話数 / 年齢制限 | 1話(92分) / 16+ |
原題 | 킹덤:아신전(キングダム:アシン伝) |
原作 | 神の国(キム・ウニ) |
脚本 | キム・ウニ |
監督 | キム・ソンフン |
キャスト | チョン・ジヒョン、パク・ビョンウン、キム・シア、キム・レハ、ク・ギョファン |
簡単なあらすじ | 朝鮮の北の果て、藩胡部落に住む女真族は城底野人と呼ばれ、蔑視されていた。 藩胡部落のアシン(キム・シア、のちチョン・ジヒョン)は、病に伏した母親のために山参を探しに廃四郡に入るが、 廃四郡は100年間人が入っていない立ち入り禁止区域で、そこの壁画には死者を生き返らせる草について書かれていた。 そして同じ頃、立ち入り禁止区域:廃四郡では婆猪衛(パジョウィ)の女真族15人の死体が発見された。 朝鮮の北方境界の川、鴨緑江の向こう岸に集まった婆猪衛(パジョウィ)の女真族は好戦的なため、侵略を恐れる朝鮮の将帥が警戒しており、 アシンの父(キム・レハ)が朝鮮側の密偵をしていたのだが… |
では、さっそく感想だよ!
『キングダム:アシンの物語』感想:ネタバレなし
唐突に始まった『キングダム』の恐怖も腑に落ちて「全ての始まりはこれだったのか!」と納得しつつも、終盤の怒涛の展開がすごすぎて呆然…
それに、元凶はあいつじゃないか!!!
(ネタバレになるので見てのお楽しみ)
それにしてもこの展開、どうやって思いつくんだろう。
あまりの悲惨さゆえ、あまりの残虐さゆえ、言葉を失いつつも、この予想以上の展開に不謹慎にもおもしろさを感じざるを得ないんです。
思いもしなかった結末が本編の『キングダム』シリーズにしっかりつながって、もうシーズン3が楽しみで仕方ないです。
これからアシンがイ・チャン一行と出会い、どんな展開になっていくんでしょう。
脚本を書いたキム・ウニ作家が、できるならシーズン10までやりたいぐらいだなんて話していましたが、本当にそうなるんじゃないかと思うほど。
怖い系が苦手なのにもかかわらず見てしまうのは、ゾンビものであっても、描かれているのはヒューマンドラマだから惹かれるんでしょう。
そして『キングダム』シリーズもそうですが、演出がとてもいいんです。
死体の山やゾンビが人を貪り食うのも絵になっていて(構図や構成がまるでアート)、月明かりの中を進む舟がつくる波形の美しさだったり、ときどきハッとするような映像美が目にとまります。
とはいえ衝撃的なシーンのイメージは数日引きずったので、怖がりな方はご注意を。
見どころ解説
史実に基づいたリアルな脚本
ドラマに出てくる女真族も、出入り禁止区域である廃四郡も、実際にあった話なんです!
冷たい性質を持つ生死草ゆえに、朝鮮北方地域を調べていた作家が、世宗大王の時代に設置され、出入り禁止区域となった廃四郡と鴨緑江国境の辺境人”城底野人”についての記録を発見。
「長い間、人が入れなかった所で生死草が育っていたら?」
そもそも時代劇×ゾンビも、朝鮮時代の記録にあった史実にヒントを得たものだそうで、キム・ウニ作家の調査と想像力に感服です。
ゾンビものであっても、史実に基づいているので、その緊張感や状況も伝わるリアリティがあり、それがこのとんでもないゾンビをも正当化してしまうほどの力になっているんじゃないかと。
ちなみに『キングダム』シリーズの原作は『神の国』というマンガなんですが、実はこのマンガもキム・ウニ作家がシナリオを書いているんです。
このマンガ自体、映像化することを念頭に書かれたそうで、チラッと見たところキャラクターの名前などは違い、時代劇×ゾンビで大筋の骨組みが『キングダム』でとりいれられています。
マンガは本当に導入部分までで、細かいストーリーはやっぱりドラマで肉厚になっていますね。
『BURNING HELL』と『神の国』の2本立てになってるよ
存在で演じる役者たち <キャスト>
チョン・ジヒョン(アシン役)
キム・ウニ作家が最初からチョン・ジヒョンをイメージしながらシナリオを書いただけあって、「この役にピッタリな人はチョン・ジヒョンしかいない」と大絶賛。
今までチョン・ジヒョンが演じてきたドラマ『星から来たあなた(2013-2014)』や映画『猟奇的な彼女(2001)』のイメージとかなり違うのでビックリするかもしれません。
ほとんどセリフがないんですが、その目、表情、いや存在自体で、胸の内に秘められた恨を感じさせられます。
化粧っけなしで全力投入してるのが潔いよね
キム・シア(アシン子役)
アシンの子供時代を演じたキム・シアもすごいです。
この芯の強さ、切実な想いには大人も顔負け。
映画『虐待の証明(原題:ミス・ペク)(2018)』、『クローゼット(2020)』、ドラマ『静かなる海(2021)』など、2008年生まれとは思えないですね。
3년 전 눈빛으로 모든 걸 말하던 그 아이는 커서…
— Netflix Korea|넷플릭스 코리아 (@NetflixKR) July 25, 2021
👉어린 아신이 되었습니다#킹덤아신전 #Kingdom_AshinoftheNorth #미쓰백 #MissBaek #김시아 #KimSia #넷플릭스 #Netflix pic.twitter.com/SvnLEP296U
上は『虐待の証明(原題:ミス・ペク)』、下は『キングダム:アシンの物語』だよ
パク・ビョンウン(ミン・チロク役)
『キングダム』シーズン1、2では忠誠心があるいい人のイメージでしたが、『キングダム:アシンの物語』では忠臣でありながらも、イメージがやや変わるかも!?
この人物がシーズン1、2とアシンの物語をつなげ、これからもキーパーソンになっていくに違いありません。
コン・ユとパク・ボゴム共演で話題だった『SEOBOK/ソボク』にも出演。
ク・ギョファン(女真族の長、アイダガン役)
好戦的で野蛮な婆猪衛(パジョウィ)の女真族の長。
そこまで登場シーンは多くないものの、その存在感はこれからドラマに影響を与えることを示しているよう。
ク・ギョファンは『新感染半島 ファイナル・ステージ(2020)』でもソ大尉役を演じていましたが、目だけでも冷淡な狂暴さをわからせてしまうような役者です。
これもゾンビものだね
最後に:ますますおもしろくなった『キングダム』
もうここまで見た人はみんな次の『キングダム』が待ちきれないはず。
でも超売れっ子のキム・ウニ作家は、チョン・ジヒョンとチュ・ジフン主演で話題のドラマ『智異山(チリサン)』に、あの『シグナル』のシーズン2も執筆する予定なのです!
チョン・ジヒョンとチュ・ジフンは、これから『キングダム』でも共演することになるよね
早く出るのを期待して、楽しみに待ちましょう~!!